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2009年2月18日 (水)

 映画 「アルジェの戦い」

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映画「アルジェの戦い」の監督はジロ・ポンテコルヴォと言う人だが、僕は40年間、この作品はコスタ・ガブラスによって撮られたものだと思いこんでいた。やはり、大したへたれぶりだ。ただ、下手な言い訳になるが、1968年に「アルジェの戦い」を観た後、70年にコスタ・ガブラスの「Z」(1969年、仏、アルジェリア合作)を観ているので混同していたのだと思う。

この映画の主演はイブ・モンタン、イレーネ ・パパスそれに「男と女」のジャン ルイ ・トランテイニイアン(Trintignant)と制作も手掛けたジャック・ぺランが準主役、脇役を張っていた。

背景は67年から74年までギリシャを支配した軍事政権下で実際に起きた野党政治家の暗殺事件だ。その犯人捜査、テレビによって撮られた暗殺現場のビデオ再生を軸に映画は進む。

この映画の最終場面では事件を追及していた報道番組キャスター自身も逮捕されてしまうのだが、それがテロップともに映像として流れる場面で思いだすのは日仏での観客の反応が違うことだ。

70年に横浜で観た時は観客はしーんと静まり返っていたが、73年にフランス人の観客の中で観た際は、その苦いユーモアに笑い声が上がっていたことを思いだす。

ヨーロパ現代史の恥、ギリシャの軍事政権成立の背後にはパパドブロス大佐が率いる軍事諜報組織、KYPが存在し、戦後間もなくから長年CIAが公然と援助していたことはNew York Times記者、テイム・ワイナー著「CIA秘録上下」(文藝春秋刊)の10章 「佐官たち」に描かれている。

もっともCIAは肝心の軍事クーデタを事前に察知出来ず、大恥を掻いたそうだ。この本は全編、膨大な予算を使いながら、歴史的事件の予測を悉くはずす”CIAへたれぶり”を容赦なく描いているので、へたれ日記作者としてはこの力作の一読を薦めする。もちろん、CIAの背後で犯された南アジアや中南米での夥しい「市民の拷問や殺害」は許されるものではない。

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