«  映画 「アルジェの戦い」 | トップページ |  回想のマルコム X »

2009年2月19日 (木)

 思い出の映画

人気ブログランキングへ

映画「Z]は学生時代に東横線は、とある駅の改札口を出て直ぐの商店街、その坂の途上にあった「白鳥座」という名前の洋画専門名画座で観たと思う。昼間は京浜東北線が通る海岸通りに今も残る米軍補給所で働いていた。当時僕は夕刻、6時からの授業に出る2部学生だった。外国語学部の学生ではなかったが、第二外国語にフランス語を取ったのは、昼間のアメリカ語だけの生活が嫌になっていた反動だったのかも知れない。職場に日本人は一人もいなかった。同僚達は戦場帰りのアメリカ軍兵士たち。

さて、購読で「チボー家の人々」Les Thibault」ロジェ ・マルタン・デイユガール著の一節を数人で読む授業を取った。これでは仏語会話が出来るようには絶対ならない。とすぐに了解出来たので、数人の学生たちと一緒にNHKのラジオ講座を教材にいくつかの外国語を学ぶサークルを立ち上げた。その中の何人かはその後、企業でイギリス語意外で仕事をしている。そのような中で「Z」はセリフが全てフランス語だと言うのは看板を見れば分かるし、田舎者でも イブ モンタン(Yves Montand)がフランス人だと言うことは知っていた。彼の芸名はイタリア語の「上がって来て、イブ!」に由来すると言う。

件のフランス語の購読を教えてくれた先生は僕等、1部・2部の入り混じっている学生たちの無知を嗤っておられた。特にフランスの時事や歴史を全く知らない僕等には本当に呆れていた。だから「Z」が政治的な映画だと言うのは観るまで僕等は全く分からなかった。もちろん、セリフが分かるようなフランス語の力は誰も持ち合わせてはいなかった。また、映画の舞台がギリシャにおける軍事クーデタを下敷きにしているのも中々理解できなかった。

だが、映画は政治的なテーマをが往々にして醸し出す教条主義的な臭いが無く、映画の大画面にたちまち吸い込まれるような、すぐれた娯楽映画として観ることが出来た。予審判事役のJean Louis Trintignantの背広姿のカッコ良かったこと。イヴ・モンタンももちろん大好きだった。彼はもちろん、主役。暗殺される野党政治家役だった。画面からは男の色気が溢れ出ていた。

|

«  映画 「アルジェの戦い」 | トップページ |  回想のマルコム X »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1210330/29409325

この記事へのトラックバック一覧です:  思い出の映画:

«  映画 「アルジェの戦い」 | トップページ |  回想のマルコム X »