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2009年3月24日 (火)

 「ヒトラーとは何か。」

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映画「ヒトラー最期の12日間」の中でヒトラーはベルリン市民を何とか救えないかと軍需相シュペアーから進言されて「ナチ党政権を自分達で選び取ったのだから敗北も自分達の責任なのだ。ソ連に負ける弱い自分たちに責任があるのだ。第三帝国の滅亡と共にみんな滅んだら良い。ベルリン市民に敗北の中で生きている資格はない。」と言い放つ。

「ヒトラー最期の12日間」は側近達の裏切りの連鎖の最中、エファ・ブラウンを道連れに自殺して行くヒトラーを描いている。ヒトラーが最期まで悪魔的なのは、冒頭にに書いたような言葉を残して死んで行く事実ばかりに有るのではない。

子供や老人が最期の絶望的な戦いに投げ込まれる最中,少しでもひるんだ兵士や市民を容赦なく街頭に吊るす。ゲシュタポによる国家テロがヒトラーの命令で最後まで押す進められて行くところにも本質は現れている。ナチズムとは市民を最期まで異端審問的なグロテスクで野蛮な恐怖により支配する専制国家そのものなのだ。

ヨアヒム・フェストは名著「ヒトラー」で次ぎのように結論付ける。それは自分が滅ぶ時に一種の無理心中をドイツ国民全体に強いたのではないかと言う恐るべき推測だ。ヒトラーはドイツ国防軍がソビエト・ロシアに無残に敗北した責任が自分にあるなどとは思いもしていない。それにしても国防軍か、ナチスの軍隊が国防軍と言う名称を使っている。

ヒトラーは敗北の責任は全て将軍達や側近の無能、怠惰、裏切りにあると思い込んでいる。そして最大の責任はドイツ国民にあると自殺の直前まで言い募っている。ヒトラーを狂人と言うのは易しいが将軍や高給役人が絶対に失敗の責任を取らないのはこの国の歴史でも同じではないか。

ヨアヒム・フェストはヒトラーを否定的に描いていないとドイツ国内でも批判を受けたが「ヒトラーとは何か」を書いたセバスチャン・ハフナーはドイツ人の手でヒトラーを分析的に描いた先駆的現代歴史家の一人だ。

参考書籍:

「ヒトラーとは何か」セバスチャン・ハフナー 赤羽竜夫訳 草思社 1979

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