« 森田健作の無所属偽装に支持者が激怒。 | トップページ | 4月01日 カジノ資本主義は中国でも暴走するか。 »

2009年3月31日 (火)

The Next Century 再読。

僕がオリジナルで読んで来た作家、ジャーナリストの著作はそれほど多くない。数少ない中でも最も敬愛する北米のジャーナリストにD・ハルバースタムがいる。この著名なジャーナリストはほぼ3年前の2007年4月に学生の運転する車に同乗して居た際、衝突事故に巻き込まれ不慮の死を遂げている。

今時イギリス語で本を読む人など珍しくもないが、D・ハルバースタムに関しては次の3冊の著作をまずは原文で読んだ。The Best and The Brightest. The Reckoning. The Next Century. それぞれ時代背景はもちろん違うが北米の権力機構や大会社経営層を理解する上ではどの本も大変参考になった。

The Reckoning とThe Next Century は日本に関する記述も多く著者は日本に対して極めて好意的なジャーナリストだと思う。The Reckoningを書き上げる為には長期に渡る 取材が不可欠だったと言う。特に日産幹部や従業員へのインタビューに時間を費やしたが、当時の日産広報課員達は自社経営幹部とのアポ取り要請を実に効率良く妨害し続けたとThe Next Century で書き留めている。

取材には膨大な時間が掛かる。その為ハルバースタムは自費で家族と共に東京暮らしをしたそうだが、自国政府や大学から何の補助も受けない長期滞在となり、物価の高い東京で大変な出費を強いられた。彼はその経験を恰も「人類の歴史上、世界一高額なメーターのタクシーに乗っている感覚。」と自書の中で皮肉を込めて書いている。

それでも自国産業、特に衰退する原因を当時のライバルである日本や西ドイツの台頭だけに求めていない姿勢は高く評価すべきだと思う。自国に欠けているのは製造業に対する尊敬。それに教育と訓練だとD・ハルバースタムは結論付け、教育の必要性に結論が行き着くことに自らも驚いている。

「Reckoning」=日米・自動車産業の興亡史は北米教育再生を願う本となってもいる。それはもちろん日本の義務教育や社内教育・訓練との比較で書かれている。The Next Centuryが書かれた1991年以前の日本の大企業に派遣労働者問題は存在しなかった。

|

« 森田健作の無所属偽装に支持者が激怒。 | トップページ | 4月01日 カジノ資本主義は中国でも暴走するか。 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1210330/29729079

この記事へのトラックバック一覧です: The Next Century 再読。:

« 森田健作の無所属偽装に支持者が激怒。 | トップページ | 4月01日 カジノ資本主義は中国でも暴走するか。 »