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2009年4月 1日 (水)

4月01日 カジノ資本主義は中国でも暴走するか。

ある著名な歴史・経済史家は1980-90年代のアメリカ経済の状況を例えて「豪邸に住んでいる金持ち家族が、入ってくるお金以上に浪費を続け、不足分は資産を切り売りして凌いで来たが、気付いたら豪邸も資産も全て失い、借りている農場で暮らしているようなもの。」とある会合で発言した。そのようにハルバースタムは自分の著書・TheNext Centuryの中で書いている。

1986年から1992年の日本。バブル・泡経済は頂きへと昇り奈落へと落ちていった時代。D・ハルバースタムは東京で同時代に泡経済を目撃したと推測する。その根拠として1986年にReckoningが出版され、1991年にはThe Next Centuryが世に出ている。どちらの著作にも数多く日本人とのインタビューが載せられているが、それは主に東京が舞台で行われている。

彼が家族と共に数年間日本に住んだことは、その著書The Next Centuryに書かれている。このジャーナリストは日産とフォードの取材に5年を費やしている。本物のジャーナリストとはこの人のように対象に真摯な人をして指す言葉だろう。

著者が1991年にThe Next Centuryを出版していると言うことは、その前年の1990年の日本滞在時に、彼は泡経済の狂乱実態をを同時代の日本で目撃していると考えて良い。

日本の銀行や商社、大手不動産会社は空前の儲けを上げて世界中のビル、不動産を買い漁っていた。全く本業と関係のない分譲マンション業者がボルドーのワイン・シャトーやゴルフ場を、医療機器商社がブルゴーニュの改装された古城ホテルの買い漁りをしていたが、僕は1990年それを現場で目の当たりにした。

21世紀に世界経済の覇権を握るのは中国と今現在なら誰でも言うだろう。その当時は北米経済状況は1987年のブラック・マンディを経験した後で最悪だった。立ち直りの途上に有った米国は製造業・特に自動車産業に於ける日本の台頭を認めざるを得なくなった。ほんの一瞬だが世界経済は日本が牽引すると信じた時代があったのだ。

それから20年。アメリカもまた金融工学と称する泡債権で儲けるだけ儲け、得意絶頂の頂きから深い谷底へ墜落して行った。2010年、中国台頭の時代は確実だろう。ただ、カシノに熱狂するのは中国人の文化的原罪のようなものだ。中国人が牽引するカシノ経済。彼等の熱狂に引きずり込まれる泡・バブル経済の到来と10数年後の破綻の及ぼす影響は想像するだけでも恐ろしい。

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