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2009年4月30日 (木)

 NHKスペシャル「JAPAN デビュー」

この第一回目番組放映について賛否両論だったようだ。始めて3か月でしかない僕のブログにすら、非難中傷の類がいくつか来た位なのだから。普段、どちらかと言えばNHKの受信料制度には批判的なのだが、4月8日に放映された番組は良く出来ていたと思う。番組が偏向していると言う非難や抗議の電話・メールも寄せられたようだが、激励賛同も多かったと聞く。

NHK最大の問題点は番組の構成やその立ち位置ではなく、経営そのものの問題なのだと思う。国会での予算承認が形骸化していることをまず問題視すべきだろう。驚くべきことに貸借対照表・損益計算書も国会提出は義務付けられておらず、その結果、予算明細が国民に開示される機会は絶対に来ない。ここが一番の問題だ。

視聴者参加とは名目だけで、視聴者に予算が開示されることはない。杜撰な予算管理で膨大な無駄使いを生んでいることは良く知られている。英国、BBCは民営化は断念したものの税金の無駄使いをさせない経営と組織運営を分離する改革案が2006年に出された。BBCはもちろん受信料で成り立っている。2007年度で確か30億ポンド(4400億円)の収入があったはずだ。法律で支払いを義務化していると言う意味ではBBCは国営のままだ。

その英国BBCが2006年に受信料維持10年延長を決めた。BBCの運営方はNHKと良く似ている。NHKのほうがBBCに倣っているのだろう。経営は「トラスト」が監督を行うとしている。トラストはBBC経営委員長が兼務するようだから、独立性と言う点では問題がある。ただ、組織運営は執行委員会が行うことで独立を維持しようと言うがまだ、名目だけのようだ。受信料収入は現在でも30億ポンド(4300億円程度)となっている。

受信料支払は法律で義務付けらており、未納は最高1、000ポンド(146000円)の罰金が課せられ、投獄されるものも出ている。理念のひとつに「市民権と市民社会の維持」と言う項目がある。僕等から見れば、市民社会の先輩と見えるが、国内から見たら、国が権力維持装置としてBBCを使おうとしているように見えるらしい。民主社会の維持とは難しいものだ。BBCの改革もまだ不完全だが放送と経営の分離は一応出来ている。NHKも又放送の独立性と経営の透明性は確保されなくてはならない。

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