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2009年4月10日 (金)

 映画「The Days of Glory」植民地兵の運命

映画「The Days of Glory」植民地兵の運命

4月8日のブログで4月5日放映のNHK スペシャル番組「JAPANデビュー」への賛辞を書かせて貰った。台北市内、どこかの公園に集まる高齢の男性達。「自分達の青春がどのようにして弄ばれたか、日本の若者達にそれを伝えて貰いたい。」僕はこの番組終盤近く、画面の中で日本への怨嗟の声を上げる旧日本軍・台湾兵の場面で、涙が流れ落ちて来て仕方がなかった。

皆さんは既に80代後半だと番組進行中のテロップで知らされる。どの旧日本兵・台湾人の方々にも残された時間は少ない。[戦後の日本人にそんな事実は何も知らされないまま、自分達が苦悩を抱えたまま人生を終えるのはあまりにも無念だ。

自分達の存在まで無視され、自分達の死で全てが忘れ去れる。せめて日本と台湾、双方の歴史の記憶にささやかでも刻まれたい。このままでは戦場で散った仲間達は浮かばれない。」彼等の怨嗟の叫びには上のような思いが込められていると思うのは僕だけだろうか?

今回から始まったこの3年に渡るスペシャルシリーズはNHK番組製作者側の誠意が観る者にに伝わって来る、秀逸な作品に仕上がっていたと思う。番組制作者の過去と向き合い次の時代の平和を築いて行こうと言う強い意志を感じた。

さてここで表題の映画「The Days of Glory」について書く。今回のNHK スペシャル「JAPANデビュー」番組内で紹介されていたように、明治の帝国日本は植民地経営の手本を当時のフランスに求めた。フランスは第1次世界大戦でもアフリカ大陸から植民地兵を大量に動員し、夥しい犠牲を出させているが、この映画では第2次世界大戦末期、漸くナチス・ドイツから解放されたフランスが北アフリカからの徴募兵を戦いに駆りだし、彼等をあくまでも正規軍の下部に置いて階級差別し、戦後も年金を殆ど支給せず、この映画のヒットにより慌てて時の大統領ジャック・シラクが長年の放置を改善したと言うおまけが付いている。

彼等とはマグレブ3国(チュニジア、モロッコ、アルジェリア)からの志願兵のことである。なんと日仏の植民地政策とその残酷な結末は似通うものになるものだなと思う。それはそうだろう。どちらの国の政府にとっても植民地の人々は二級市民扱いだったのだから。差別の激しかった60年代のアメリカ南部諸州に住む黒人は白人にとって「見えない人間」だった。そう、二級市民はご主人様にとって自分たちのために働いている時しか見えな

第一次世界大戦、フランス軍下のセネガル・狙撃兵 18万人が動員され2万5千人が戦死。 

「The Days of Glory」監督 ラシッド・ブシャール 
 
主演 ジャメル・ドゥブーズ  サミー・ナセリ   
 
仏、モロッコ、アルジェリア、ベルギー合作 2006                =

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