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2009年5月26日 (火)

NHKスペシャル 「JAPANデビュー」 第2回「天皇と憲法」

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5月3日のNHKスペシャル「JAPANデビュー」の第2回「天皇と憲法」につて「世に倦む日々」ブログは一歩踏み込み、昭和天皇と統帥権について次のように書いている。「番組では、昭和天皇は天皇機関説を支持する開明的な君主に描かれていたが、この点は視聴者を誤解に導く過失と言えよう。権力者として伊藤博文と山形有朋の相違は、そのまま君主としての明治天皇と昭和天皇の人買うの対比に投影される。明治天皇は伊藤博文がお気に入りで、山形有朋を嫌っていた。明治天皇の方が謙虚で、小国日本を列強に追いつく国にするべく腐心している。乃木希典に教育を受けた昭和天皇は、最初から大国の神聖な絶対君主の自意識があり、言わば「二世議員」で、陸海軍こそが鍵であり礎だと信じて政府の存在を相対化する態度と傾向を持っていた。口では「美濃部ほどの男を」と言いながら、自分自身は国体思想の持主で、統帥権の頂点に立ち、軍部に自由に政治に介入させつつ、天皇には責任はないフリをしていたのである。」

司馬遼太郎は「翔ぶが如く」で明治天皇と西郷隆盛との温かい交流を描いている。明治天皇も西郷が大好きだったと言う。西郷が征韓論で敗れて下野するまでの短い歴史的ひとこまだったのだろう。

また、明治天皇が嫌っていた山形有朋は、統帥権と言う鬼胎を明治憲法に仕込んで逝く。帝国陸軍を私物化して置きたい野心が為せる技だったのだろうと司馬遼太郎は書く。

次に昭和天皇を教育した乃木希典の戦下手と運のなさが二百三高地の夥しい戦死者を生み出したとも司馬遼太郎は書いている。日露戦役後、乃木は居並ぶ将官の前で、戦時に身に付けていた弊衣で明治天皇の御前で挨拶をするという「あざとさ」も持ち合わせていたとも同じ小説の中で書いている。

本来、山形も乃木も平凡な男達だったが、長州閥が彼らを出世させて行く。平凡で才能のない男達に権力を握らせる恐ろしさ。それが直線的に昭和史の悲劇に繋がって行く。司馬遼太郎に学んだ重要な歴史的事実がここにある。

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