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2009年6月13日 (土)

第2章 第一話 粗悪な石

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小説 若気の至りは熟年まで祟る

この当時、現地で見掛ける日本人の質は玉石混交だったのだろう。何時の時代でも石のほうが圧倒的に多く、宝石に巡り合うことはまずない。俺がたまたま出合った

二人も当然のように粗悪な石だった。磨けばなんとかなるような玉では当然ない。

1960年代に自分に備わっているかどうかも分からないまま、日本を出て来ていた青年たちの成れの果てが、今俺の前にいる周作もどきと副所長だ。それなりの企業は日本から駐在員を送り込み始めていたが、余裕のない今出来の会社は、その辺でうろうろしている日本人を現地で調達した。住居費や駐在手当てなど余計な経費を掛けなくても済むし、第一、給与も現地の水準で済む。

ただ、現地で彼らが手にする利権にはオーナーも目をつぶらざるを得ない。もともと、その土地に住んでいるわけでもないので監視の目を行き届かない。

画して、粗悪な2個の石はホテルや土産物店からの小銭の上を転がりまわることになる。苔は生えないが、ささやか利権にまみれ粗悪な2個の石はますます薄汚れて行く。

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