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2009年6月 7日 (日)

この世でいちばん大事な「カネ」の話

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この世でいちばん大事な「カネ」の話」が朝日新聞の日曜書評で紹介されていたので早速読んで見た。
日本中どこもが貧しかった時代、反骨の地、高知で育った西原理恵子の生き方は、その漫画のように強烈だ。

高知でも最も貧しい土地のひとつで少女時代を送るが、周りの貧しさに常におびえて育つ。貧しさとは端的に「カネがないこと。」そのカネがないことで、身近な友達の未来が奪われてゆくのを眼のあたりに、自分もいずれそのような境遇に落ちるのではないかとおびえた少女時代の経験を彼女は持つ。

幸いというべきかどうかは分からないが、母親の再婚相手となった2度目の父親は、彼女を愛して大切に認めてくれる。ただ、ギャンブル狂が昂じて、母親に暴力を振るう日常の果て、彼女が美大を受験するその日に借金に追い詰められて自殺してしまう。それでも圧倒的にカネのない周りの子供達からはうらやましがられるだけの少女時代を彼女は送る。

西原理恵子を魅力的にしているのは、彼女自身がコースに乗ったエリート人生を歩んでいないからだ。
自分の頭と行動力で自分ノ人生を切り開いている。そのあたりノ事情はこの本を読んで貰えば分かることだから、ここでは触れないが、この本が出された目的は子供達に「カネ」の大切さを学んで欲しいからだ。「カネ」のおそろしさや「カネ」ヲ使う技術を学校は何も教えてくれない。

本来はクレジットカードの恐ろしさを教え、借金の管理方法を教えるのも大変大切なのだが、親も学校もそれを教えない。クレジットカードは1枚だけにすべきなのだが、そんな基本も誰も教えてはくれはしない。

この本の最終章で、母親となった西原は自分の子供に向かい「男の子の必修科目は世界放浪とアルバイトだ。」と説いている。そう、それは自分の足で歩き、自分の頭で考え、カネを稼ぎこと。働くことで他人に喜んで貰える喜びを息子に味わってもらいたいからだ。

「カネ」の大切を学ぶ貴重な教科書として少年・少女にこそ読んで貰いたい。もちろん、FXや株、パチンコに「カネ」を注ぎ込んでいる大人にも読んで貰えれば、尚良い。

参考著書:

「この世でいちばん大事な「カネ」の話」西原理恵子著  理論社刊 2009

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