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2009年7月12日 (日)

「脱構築」論の見直しを進めよう

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期を一にして「世に倦む日々」ブログと本日12日朝日朝刊7面・耕論で「脱構築」と言う名の価値解体を進めた連中の罪を論難している。これは偶然の一致だろうか。80年代にポスト・モダン論とかいうものがもてはやされたが、それは泡経済がはじける前のつかのまの繁栄に安住していた若い左翼知識人の言葉遊びだったのではないだろうか。

「世に倦む日々」ブログ主が激しく非難しているのは民主党が橋本大阪府知事に煽動されたような形で道州制に舵を切ったからだ。州知事の権限は最大限に増すから現知事は導入に諸手を挙げて賛成するのは頷けるが、そこに住む住民は財源がなければ最低限必要な住民サービスも受けられないことに誰も気が付かないことを指摘している。

良い例が昨日NHKテレビで流れた米国発のニュースだ。カリフォルニア州では現在州政府職員の給与削減のため、平日であるにも関わらず州政府出先機関が臨時閉鎖になり、住民が車検登録や住民税の支払が出来なかったというものだ。

大阪府民は確かに財政再建を果たそうとしている橋本府知事を熱狂的に支持している。それはもちろん正しいことだが、必要な住民サービスが受けられなくなるのはこれからだ。地域の学校や病院が閉鎖され、府民税が上がり、水道料金が高くなっても大阪府民は橋本府知事を支持し続けるだろうか。もちろん、大阪府や市職員の給与が30%も下がれば支持はするだろうが、自治労があり、足元には府議会の関門がある。

「世に倦む日々」が危惧する、ジャングル資本主義そのものの新自由主義を経団連が道州制の導入に賛成するのは当然だ。法人税が安い州に大企業が移転を進め、州政府は結果として税収に不足を来す。その結果、その州政府住民は十分な公的住民サービスが受けられなくなる。医療や年金も最低限のサービスだけとなり、それすら進出企業に勤める従業員のみに提供される現在の米国型に日本もなる可能性すらある。

足元のしっかりしたジャーナリストの本多勝一や作家というより行動する市民運動家だった小田実などは子供だましの「脱構築」やポスト・モダン論などには決して組しなかった。その意味では解体脱構築論は、今ですら危うい市民生活の足元を突き崩す無責任な言説であるという朝日と世に倦むブログ主両者の指摘はきちんと覚えておきたい。

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