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2009年3月20日 (金)

 「地下鉄のザジ」

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映画「地下鉄のザジ」を初めて観たのは昔シャイヨー宮に有ったシネマテイークでだった。時は1972年のパリ。
ルイ・マル監督の有名なコメデイーだが友達が連れて行ってくれるまで、この映画のことを僕は何も知らなかった。

シネマテイークは国立フィルム・ライブラリーとして設立されており、世界中の名画をとても安い入場料で見せてくれていた。お金のなかった20代前半の1年間で数年分の映画を集中して一度に観せてもらった気がする。

今朝、3月20日有料放送にチャネルを合わせていて久し振りに「地下鉄のザジ」を観ることが出来た。1960年のパリは既に観光客、それもアメリカ人で溢れている様子がユーモラスに描かれている。わが同胞の集団がパリの至る所に出没するようになるまでは後10年が必要だ。

さて、この映画原作者はレイモン・クノー 。日本でも何冊かの翻訳が出ていて簡単に読むことが出来る。映画「地下鉄のザジ」が有名なので文庫本で出ている同名小説だけは比較的良く読まれている。

実際のところ原作者=レイモン・クノーの文章は極めて難解でこのスラップステイック・コメデイー映画「地下鉄のザジ」のようには楽しめない。小説もそれほどなじみがないのは仕方がない。

日本に戻り仏語からも遠ざかった数年の空白の後、日仏学院のフランス語講読でレイモン・クノーの一節を読まされたが全く歯が立たなかった。学院の女性講師に読まされたのは彼の随筆だったと思うが授業中に自力ではちゃんと訳せなかった。

それは兎も角「地下鉄のザジ」を楽しむのはその当時のパリを楽しむとことだと思う。パリはご存じのように第2次大戦中ナチス・ドイツに占領されたが、司令官の機転で破壊されずに済んだ。爆撃や破壊を免れることの出来た都市の素晴らしさも是非映画で堪能して頂きたい。

映画「地下鉄のザジ」監督 ルイ・マル 主演 カトリーヌ・ドモンジョ フィリップ・ノワレ 仏 1960

書籍:

「地下鉄のザジ」レイモン・クノー 生田耕作訳 中公文庫 1974

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