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2009年12月27日 - 2010年1月2日

2010年1月 2日 (土)

サムライの真似事ではない政治参加

サムライの真似事ではない政治参加

1月2日現在、NHKBSで放映されていた文楽を見ていて改めて思い出すのは、橋本治の著書のひとつ「大江戸歌舞伎はこんなもの」の中の一節、「江戸期の町民が政治に触れることは禁忌であった。政治は武家社会の専権事項であり、農民や町民と言った庶民がまつりごとに関われば、たちまち打ち首、遠島の厳しい処罰が待っていた。反面、大人としての政治的判断や責任からは自由だった訳だから、都会の町人は子供が大人の仕草を真似て遊ぶように、人形浄瑠璃や歌舞伎で武士の真似事をして遊んだ」と言う文章だ。伝統芸能とは言うが、物語の支離滅裂さはSF並みだ。まあ、同時代の事件にすれば手鎖が待っていたわけだから、時代や衣装を変えるのは分かるが、野暮を承知で言えば脚本は幼稚だ。僕らの社会が今でも政治的成熟から遠いのはそんなところにも原因があるのではないだろうか。そんな中、昨年8月の政権交代は僕らが初めて政治的決断を行い、責任を負う姿勢を示したと言えるのではないか。次に来る結果がなんであろうと、次はなんらかの形で僕らが政治に関わり、参加し続けることが重要になるのだろう。2010年は武士の真似事をするのではなく、政治に参加した結果の責任を負える大人としてありたいものだと思う今日この頃だ。(きっこさんの真似です。笑い)

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2009年12月30日 (水)

ドラマ「坂の上の雲」を見ながら考えたこと

春や昔 - ドラマ「坂の上の雲」を見ながら侍の革命政権の夢を見る」と言うテーマの12月28日付「世に倦む日々」ブログを覗いて見た。ブログ主と同様に筆者も小説「坂の上の雲」は数回読み返している。30代では単行本を全て揃えて読み、国外への引越しを繰り返ししているうちに散逸してしまい、その後は文庫本で読み返している。19世紀後半は剥き出しの帝国主義の時代だったのだとこの小説を読みながら何度も実感し、明治国家創世記の日本軍人の多くは下級武士出身であり、ロシア軍人のそれはほぼ全員が貴族出身であることが何度も強調される。もちろんそれは士官、将官に限った話だ。ただ、両軍に召集された兵士にも際立った違のあったことが分かる。それは日本陸海軍兵士もロシア軍の下級兵士も庶民階級出身であることは変わりないのだが、当時のロシアには悪名高い農奴が制度として残っており、ほとんどの庶民は読み書きが出来ず、日本の農民や町民は封建制度下の庶民とは言え、「読み書きそろばん」は身についていたと言う事実だ。司馬遼太郎は江戸後期の庶民は「商品経済」の波に巻き込まれており、ある程度利発でないと商家の手代・番頭にはなれず、農民としても庄屋階級の手代にすら出世出来なかったからだろうと書いておられた。それは日露戦争の最前線では錬度の違いとなって現れ、両軍の士気も大きく違っていたと言う。ロシア軍兵士は農奴出身でみずからの上官である貴族に親しみは持てず、帰属意識も生まれなかったが、明治国家草創期の庶民は国民国家の兵士としての士気が極めて高かったと司馬遼太郎は言う。士官・将校の多くはほぼ自分たちの出身階級に近かったから、戦闘では一体感が生まれ、日本人庶民兵士にとっても目の前の戦争は祖国防衛戦争そのものだった。もちろん、一番の被害者は戦場とされた中国の庶民に違いはないのだが。

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2009年12月27日 (日)

ネットによる無批判な鳩山擁護

最新版「世に倦む日々」はネット世論による無批判で幼稚な鳩山擁護は新聞・テレビマスコミを増長させるだけだと論評している。ネットによる民主的で健全な世論形成の可能性を探って来たブログ主は、ただただ民主党政権を支持しろと言うネット世論世論の未熟さに絶望している。これではマスコミがネット記事には全く信用の裏づけはないと言っていることを証明するようなものだ。20年ほど前に本多勝一が「ネットは便所の落書き」と書き、そこからの批判は無視していたことがやはり正しかったとも言える。抑制の効いた、社会的ルールを守った上での言説がネット上で確立されて始めて、その信用性は増すのだろうが、「世に倦む日々」ブログ主はそれには極めて懐疑的だ。北米や欧州の地方自治自治体などでは既にネット投票など日常の風景となっている。日本でもきめ細かく住民の声を地方政治に反映するにはネット政党がされ、費用を掛けずに議員や主張がネットにより選出されなければならない。それにはネットの負の面だけではなく、幅広い社会民主主義の実現にはネット活用のメリットももっと強調され、議論されても良い。

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